最近エアコン清掃の記事がよく出ています。繰り返しになりますがまとめてます。
夏の厳しい暑さも落ち着き、徐々に過ごしやすい日が増えてきたこの時期。エアコンもひとまず「オフシーズン」に入りますが、だからこそこの秋の時期こそ、冬の暖房運転に向けて 万全な準備 をしておきたいものです。
ウェザーニュースの記事によれば、ダイキンの重政周之氏(コーポレートコミュニケーション室・広報グループ)が、冬前に行っておきたいエアコンの清掃ポイントを解説されています。 ウェザーニュース
以下は、記事内容を整理しつつ、さらに具体的なコツや注意点を交えた「秋のエアコンクリーニング・ガイド」です。
なぜ秋に掃除をするのか? — “隙間期間”を活かす
- 冷房・除湿運転後の内部結露リスク
夏に冷房や除湿運転を使っていると、室内機内部には結露が残ることがあります。湿ったまま放置すると、カビや雑菌の発生、いやなニオイの原因になりかねません。そこで、運転終了後やシーズン終了時に 内部クリーン運転(もしくは同等機能)を使い、内部を乾燥させてあげることが非常に重要です。 ウェザーニュース - 冬シーズンの快適性と効率性を保つために
暖房運転もエアコン内部の熱交換効率に依存します。内部がホコリやカビなどで汚れていると、暖房性能の低下や無駄な電力消費につながる恐れがあります。秋のうちにキレイにしておくことで、冬の運転開始時点から快適に使い始められます。
年間スケジュールで考える:こまめ掃除 × しっかり掃除
記事では、以下のように 年間スケジュール を想定しておくのが望ましいとされています。 ウェザーニュース
| 頻度 | 名称 | 主な作業内容 | 目安時期 |
|---|---|---|---|
| 定期的 | こまめ掃除 | フィルター掃除、室外機周辺の整理整頓、内部クリーン運転 | 暖房期・冷房期に2週間に一度程度 |
| 前/後準備 | しっかり掃除 | フィルター分解洗浄、前面パネル拭き、熱交換器チェック、室外機清掃 | 暖房開始前(秋~11月ごろ)、冷房開始前(春~5月ごろ) |
こうした周期を意識しておくと、「いつもどこか汚れてた…」という状態を防ぎやすくなります。
“しっかり掃除” の手順とポイント
重政氏が紹介されている手順を中心に、注意点も含めて解説します。
1. フィルター掃除・前面パネルの拭き取り
- フィルターは掃除機でホコリを吸い取るのが基本。汚れがひどい場合は、台所用中性洗剤を溶かしたぬるま湯で洗う方法も有効。ただし洗剤使用後はしっかり水拭き → 乾燥させてから戻すこと。 ウェザーニュース
- 前面パネルや外装部は、固く絞った柔らかい布で汗やホコリを拭き取る。洗剤使用時は付着しすぎないよう注意し、水拭きで中和。
2. 熱交換器(アルミフィン部)のチェック
- フィルターを外して室内機奥をのぞくと、細かなアルミ製のフィン(薄板)が並んでいます。この部分にホコリや汚れが積もると、空気の通りが悪化し、効率が低下。汚れが見られたら専門業者に依頼するのが安全です。 ウェザーニュース
- 無理にこすったりするとフィンが変形してしまうことがあるため、自力でのクリーニングには限界があります。
3. 室外機周辺の清掃
- 室外機は屋外に設置されるため、落ち葉・ゴミ・飛来物などが入りやすい位置にあります。特に秋は枯葉シーズンで、周囲に植木鉢や荷物を置いたままにしているケースも。運転効率を妨げないよう、周囲の整理整頓を行いましょう。 ウェザーニュース
- 室外機背面や通風口まわりに障害物がないか確認。異物を取り除き、風がスムーズに流れるように。
4. 自動お掃除機能の扱い
- 最近のエアコンには、フィルター面のホコリを自動でブラシ清掃し、ダストボックスに集める “自動お掃除機能” を持つ機種も増えています。これが搭載されていれば、ドアフィルターの “こまめ掃除” はある程度不要になることがあります。 ウェザーニュース
- ただし、自動お掃除機能でも万能ではありません。油煙などでフィルターが汚れてしまった場合は手動でのお手入れも必要です。また、ダストボックスにたまったホコリは年に一度程度は捨てておきましょう。
自力掃除 vs 専門業者利用 ― 見極めのコツ
- 自分でできる範囲は、フィルター、前板拭き、室外機まわりの整理整頓までが基本線。
- 熱交換器に深い汚れ・カビ、あるいは内部・電気系統に不安がある場合は、無理をせず 専門業者に依頼 することをお勧めします。無理に触ると機器を傷つけたり故障の原因になることもあります。 ウェザーニュース
- 業者に依頼する際は、信頼できる業者を選び、見積もりや作業内容(洗浄方法、使用薬剤、保証など)を確認しておくと安心です。
まとめ:秋メンテで “冬も快適” を先取り
秋は、気温も落ち着き、エアコンを使わない時間が長くなる時期。この “インターバル期間” を活用して、エアコン内部や周囲の清掃を計画的に進めておくと、 冬シーズンに入ってから「寒いのに効きが悪い」「ニオイがする」などのトラブルを未然に防げます。
特に下記3点はぜひ押さえておきたいポイントです:
- 内部クリーン運転を使って、内部の湿気を乾かしておく
- フィルターや前面パネル、室外機まわりの “しっかり掃除” を行う
- 熱交換器の汚れが目立つなら専門業者に相談する
この秋、ほんのひと手間をかけることで、冬を迎える準備は万全。暖房運転を始める時期に、エアコンの快適性をすぐに引き出せるよう、ぜひ今の時期にメンテナンスを。それが“冬本番”を快適に過ごす鍵となります。